『思考の整理学』

 家に籠もって好きなことをやっている人間をかつては貴族と呼んだようだが,今ではニートと呼ばれてしまうらしい。今月の最初の方までは理学書に対峙し,その後,疲れたのか飽きたのかは知らず,小説や教養書の類を読む生活にシフトしていた。

 

 最近は,本を読むとき,机に向かっている。気になったところをすべて覚えていることができないから,たまにメモを取るために。小説だったら感性と共振した表現や,激しく同意を寄せた誰かの生き様など。

 

 今更,なんだけど『思考の整理学』を読んだ。先に挙げた中では教養書が最も近いのだろうけど,知識の紹介という役目は全く含んでなくて,著者の随筆と言った方がだいぶ正確だと思う。追記には,僕が取った様々なメモその他を連ねることにした。

 

 

・何としても学問をしたいという積極性

・教えすぎない

・"なぜ?"を問うことができるか

・朝の仕事:"朝飯前":brunch=breakfast+lunch

・そうすると,昼間ではすべて朝飯前の時間

・食前はすべてを忘れて仕事に神経を集中させる

・腹に何も入っていない,疲れていないとき=朝

・幼年,少年期を思い出す

・頭の中の酒(独創的論文の例)

・論文テーマ:2つか3つをもって

・editorship:並び替え,異質な語の結合

・Selendipity

・情報のメタ化(抽象化)

・カードやノートに書き留める。知識の整理

・つんどく法(まとめて買って一気読み)

・倉庫はコンピュータ,人間に創造性

・散歩と忘却;早足で。帰って,本に向かう

・とにかく書いてみる,書き出す;細かい表現上のことなど拘らずに先を急いで。

・また,誰かに聞いてもらう

・表現の純化(名詞中心に):論文の題など

・表題,中身を言い過ぎないように。精錬させて,短くスパット

・「必ずできる,よく考えればいずれはきっとうまくいく」

・×「自分はダメ?」

ピグマリオン効果

・ひとの考えにも必ず良いところがある,それを称揚

・よいところを見つけて,言う,褒める

・常に肯定的な姿勢

・×「さっぱりわからない」◯「難しそうだが,面白そう」

・声を出して読み返す→突かえたところは推敲の必要あり?

・新しいideaは吹聴せず,純化を静かに待つ

・それは"とっておき"のものだから喋らない

・「~であった」「~した」:非創造的

・「~ではなかろうか」「~と考えられる」:創造的な場合も

・ロゲルギスト

・brain storming;出尽くしてもさらに頭を絞って生み出す

・考える→もうダメだ→なお,投げないで考え続ける

・考えが浮かぶかも?三中=無我夢中,散歩中,入浴中

・思わぬ関係性,視点(ex: 誕生日と死亡率)

・そうして見出された結果に対して,なぜ?

・知ることは必ずしも幸福とは限らない

・経験の公式化,整理,共通項を抜き出したり→諺

・じっと我慢,さもなくば,何もできないで終わる(取り組む先を転々とするな)

・語学:本当に地道な作業を。例えば,九九を覚えるような,愚直なまでの反復

・REM=Rapid Eye Movement